smart Web

カンヌを震わせた“日本の新世代”…黒崎煌代×木竜麻生が語る『見はらし世代』という映画体験

執筆者: ライター/黒川すい

カンヌ国際映画祭を通して気づいたこととは?

──カンヌ国際映画祭でも作品が上映されましたが、現地での反響はいかがでしたか?

黒崎 木竜さんはお仕事でワールドプレミアに間に合わなかったんですよね。僕はフランスの方々と一緒に作品を観たんですけど、やっぱり緊張しました。だけど所々笑っていただける部分がちゃんとあって。フランス人の性質なのか、笑いをこらえようとしないんです。100%で笑ってくれるので、嬉しかったです。

──しっとりと落ち着いた作風だなと個人的には思っていたので、大きな笑いが起きたのは少し意外でした。たしか日本と海外では、笑いが起きるシーンも異なっていたんですよね……?

黒崎 そうなんです。

木竜 私は実際に反応が見れたわけではないんですが、団塚さんや煌代から上映の様子を聞いていて。笑いの感覚の違いは、海外の映画祭に参加したからこそ気づけたことだなと感じました。

黒崎 でもたしかにフランスの方々が笑ってくれたシーンを改めて振り返ってみると、面白いんですよね。海外での反応を知れたからこそ、自分の中の気づきも広がったように思います。

──レッドカーペットの感想や思い出なんかも伺いたいです。

木竜 すごく一瞬でした。

黒崎 それ!僕も同じこと思いました。終わった後に噛み締める……みたいな感じでしたね。

──緊張はされませんでしたか?

木竜 歩いているときはそんなに感じませんでした。レッドカーペットに登場する前のほうが緊張したかも。(黒崎さんに対して)緊張した?

映画『見はらし世代』 黒崎煌代

黒崎 レッドカーペットといったらいろいろありますけど、映画人にとっては、やっぱりカンヌは特別な感じがします。緊張というより、夢の舞台だったので単純に楽しかったです。

──カンヌ国際映画祭以外の時間は、どのように過ごされましたか?思い出などがあれば、教えてください。

黒崎 ヴィラマンションみたいなホテルに滞在したんですけど、そこがすごかったですよね。

木竜 ね!プールがあって、広いテラスがあって……という感じで、空間に酔いしれちゃいました。私が到着した時点で、2人(団塚さん・黒崎さん)はもう既に感動が一周しちゃってたみたいですけど……(笑)。ホテルでみんなと一緒に食事するなど、映画祭以外も共に過ごす時間が多かったのが思い出深いです。

この記事を書いた人

アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。

Instagram:@mercredi_7.pm

Website:https://smartmag.jp/

執筆記事一覧

この記事をシェアする

この記事のタグ

10

08:00

smart Web の
記事をシェア!

この記事をシェアする

関連記事

神尾楓珠「10年先も走り続けたい」――主演ドラマ『すべての恋が終わるとしても』への想いと俳優人生の現在地

「うつは心が弱いことじゃない」アイドル“はるっぴ”から俳優・兒玉遥へ――うつ病を経て気づいた家族の愛と、自分を守る方法

「ラブトランジット3」参加者10名紹介!MBTI診断&“X”との思い出の曲も公開【Prime Videoにて10月16日(木)20時~独占配信開始】

実物大ガンダムが万博に降臨!未来と宇宙を体感できる「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」レポート

RIP SLYMEが語る「まだ何者でもなかった頃」原宿で駆け抜けた1990年代ヒップホップ

「ジャズ警察から集中砲火される覚悟で」“25年の仲”SOIL社長 × 長岡亮介が語る「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」への意気込み

smart(スマート)公式SNS