カンヌを震わせた“日本の新世代”…黒崎煌代×木竜麻生が語る『見はらし世代』という映画体験
執筆者: ライター/黒川すい
撮影裏は家族仲良好!?遠藤憲一のお茶目な言動に爆笑
──ほかの共演者の方への印象はいかがでしたか?記憶に残っている撮影時のエピソードなどがあれば、教えてください。
木竜 サービスエリアのシーンの話はしたほうがいいんじゃない?(笑)。
黒崎 そうですね。サービスエリアで家族3人が集まるシーンがあるじゃないですか。そのときに遠藤憲一さん演じる父親・初が気まずい空気を打破するべく、一言発するんですよね。娘の恵美に対して「久しぶり」って言う場面だったんですが、「お久しぶり」って間違えてしまって。あの掠れた渋い声で言うものだから、みんなツボに入っちゃったんです(笑)。
木竜 なかなかシリアスな家族の再会シーンだったのにね(笑)。
黒崎 それで結局4回くらい遠藤さんがNGを出してしまって、見かねた助監督が「ここはシリアスなシーンなので真剣にお願いします」と注意しに来たんです。それに対して遠藤さんは「へへ、子役みたいなこと言われちゃったよ~」ってお茶目に言ってました。その瞬間、“遠藤憲一、最強だな”と思いましたね。あの人やばいです。
木竜 私は早々に切り替えて、NGのときに笑わないよう努めていたんですが、撮影後に遠藤さんから「全然笑わなくてすごかったね!どうやってやってるの?」って話しかけられました(笑)。こんな歳下の俳優にもすごくフラットに話してくれるところが素敵ですよね。作中だと私は父親にぶつかっていかなければいけない関係性でしたけど、遠藤さん自身のことはすごく大好きです。あのシーンの撮影、楽しかったな~(笑)。
──あのシーンにそんな撮影裏があったなんて(笑)。遠藤さんの和やかな雰囲気が伝わってきました。
木竜 次のシーンで登場する母親役の井川さんが、優しく見守ってくださっていたのも印象的です。
黒崎 そういえば、井川さんも笑わせにくるんですよ!撮影がないとき、ずっと僕に向かって変顔してきてて。ただ、その変顔は僕にだけ見せてくれるので、キュンとしました(笑)。
木竜 ずっと煌代は、お母さん(井川さん)にメロメロだったもんね。一緒に撮れた写真も、すっごく嬉しそうに見てました。
──本編は重めの雰囲気だったので、今の一連のお話を伺って癒やされました(笑)。
この記事を書いた人
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集や喫茶店巡り、読書。
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