「ゴマキ、デビュー25周年」後藤真希が語る“モー娘。と今”──新アルバム『COLLECTION』に込めた想い
執筆者: ライター・エディター/佐藤玲美
アイドルシーンを席巻し、ソロアーティストとしても確かな歌唱力とパフォーマンスで輝きを放つ後藤真希。2024年のデビュー25周年の集大成として、今年の10月にニューアルバム『COLLECTION』を発表。Da-iCEの花村想太とのコラボレーションが話題となったシングル曲「チェケラ」をはじめ、モーニング娘。時代の曲も収録されたまさに25周年にふさわしい内容。さらに新たなステージへと歩を進め始めた“ゴマキ”の今を深掘りしてきました!
目次
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アイドル・アーティスト…その両方があるのが私の武器
――デビュー25周年を迎え、9月からは26年目に突入する後藤真希さん。芸能活動を振り返る機会に感じたことは? ハロー!プロジェクトを卒業したのは2008年。そこからはソロアーティストとして第一線で活躍しています。
後藤真希(以下、後藤)「モーニング娘。時代の中学3年生の頃に『愛のバカやろう』(2001年)でソロ曲をリリースしているので、ソロ活動でも25周年を迎えます。ハロプロの中でもいろんなユニットにも参加しましたしね。だから、なんだか不思議な感じ。2008年にハロプロを卒業したあとは、エイベックスに移籍をしたことで、これまでとは違う活動をさせていただいているという思いもあります」
――アイドルからアーティストへといった感じでしょうか?
後藤「例えばライブをやっても(ハロプロの頃とは)ファンの層が全く違うんです。アイドルのライブならではの掛け声なんかも全く違う。それを強く感じたのは、エイベックスのイベント『a-nation』。2008年に初めて参加したときは大きな衝撃を受けました。いろんなアーティストの方々が出演されるので観客の方もさまざまなんですけど、ハロプロ時代には見たことのない客席の雰囲気だったのがいまだに印象に残っています」
――音楽のジャンルごとに曲に対する盛り上げ方など反応も違いますよね。
後藤「そうなんです。なので、私はこのステージにいていいのだろうか、みたいなことも感じたことを覚えています。また、さまざまなアーティストの方と同じステージに上がったことで、今後私はどの方向性に進んでいけばいいのかみたいなことも考えるきっかけになりましたしね」
――つまりは、デビュー以来常に新しいことへのチャレンジが続いているんですね。
後藤「そうですね。だからいつも悩んでいます(笑)」
――それに対して毎回、ご自身の中で答えを見つけてきたと?
後藤「今は私の武器は、アイドルもできるしアーティスト寄りのこともできるということなのかなと思っています。ハロプロ時代からずっと変わらず応援してくださる方もいるし、その後からファンになってくださった方もいるし。それこそ、a-nationがきっかけの方もいるし。去年の年末は、ももいろクローバーZさんのイベント『第8回 ももいろ歌合戦〜愛の大晦日〜』に出演させていただいたことで、今までとは違う層の方からも支持をいただいたりっていうこともあったりして」
――ファンの中にはハロプロ時代は知らないという若い方もいらっしゃったりするし、幅広い層から注目を集めている印象です。
後藤「そのときに一番びっくりしたのが、イベントでご一緒させていただいたロックアーティストのファンの方が、ももいろ歌合戦がきっかけで私のファンクラブに入ってくれたことです」
――ある意味、後藤真希さんの存在自体がロックだと思います。9月から26年目に突入するわけですが、今までで一番の転機となったことはなんですか?
後藤「モーニング娘。を卒業したのが2002年だったのですが、その1年後からソロライブを始めたんですね。最初に事務所からソロライブをやらないかと言われたときは、“一人でステージに立つのは無理”って思ったんです。でも最初からソロで活動していた松浦亜弥や藤本美貴は、すでにソロツアーを行なっていたのですが、もともとグループにいた私にとっては、ソロライブはチャレンジだったんです。そんなときに、私のソロライブの舞台監督になった方が、私のいいところを引き出してくれる方だったんです。なのでライブを重ねるたびに自分が成長できているような気持ちになれたし、いつの間にか自分から“こういうライブがしたい”みたいな思いも芽生えてきたので、あのときの出会いが私にとっての転機だったのかなと思います」
この記事を書いた人
東京在住のライター・エディター。『smart』『sweet』『steady.』『InRed』など、ウィメンズ、メンズを問わず様々なファッション誌やファッション関連のwebでライター&編集者として活動中。写真集やスタイルブック、料理本、恋愛心理、インテリア関連、メンタル&ヘルスケアなどの本の編集にも携わる。独身。ネコ好き。得意ジャンルはファッション、ビューティー、インテリア、サブカル、音楽、ペット、料理、お酒、カフェ、旅、暮らし、雑貨など。
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