「RIZINと比べられるのが悔しい」K-1復活を背負う次世代エース・大久保琉唯の覚悟と“甘い物好き”なギャップある素顔
執筆者: smart編集部/熊谷洋平
「RIZINと比べられるのが悔しい」K-1次世代エースのホンネ
――次世代のエースとして期待も寄せられていると思います。K-1全体を盛り上げるために何が必要だと考えていますか?
大久保 すごく難しいところだと思っています。今の格闘技界はRIZINなどが主流の中で、「どうすればK-1がもっと熱を帯びて団体として盛り上がっていくのか」と常日頃考えているんです。武尊選手のような“絶対的な存在”は必要ですが、それ以外にも皇治選手のように多様なキャラクターの選手がいたら、もっと面白くなるだろうと感じています。
――かつてはK-1も地上波でも中継が当たり前だったほど人気でした。
大久保 ヘビー級のバダ・ハリ選手という“悪童”と呼ばれた選手と「ファイトスタイルが若干似ている」と言われることがあって、それをきっかけに昔のK-1をよく観るようになったんです。「今とはこんなに盛り上がり方が違うんだ」と衝撃を受けました。魔裟斗さんや山本“KID”徳郁さんが戦っている試合も観たんですが、あのときの盛り上がり方は尋常じゃないですよね。最近は特にRIZINをはじめとした他の団体とK-1が比較されることが多々あって、純粋にすごく悔しいと感じますし、課題があると思っています。
――最近は「格闘技は見せてなんぼ」という考え方もお持ちだそうですね。
大久保 本当にそう思いますね。試合で見せることはもちろんですが、試合前のやり取りやSNSでの発言も、ファンの方が(競技を)勉強したり、より楽しめるきっかけになったりするので、大切なことだと考えています。
――SNSなどでエゴサーチしたり、ファンの声をチェックしたりすることはありますか?
大久保 昔は「しない」が大前提でしたが、最近は以前よりはするようにして「こういう意見もあるんだ」と受け止めています。
――そうしたファンの方が楽しめるきっかけづくりも含めて、大久保選手が考える「本当に強いチャンピオン」とは、どんな選手だと思いますか?
大久保 まずは試合に負けないこと。これは大前提です。それに加えて、団体を引っ張っていくという意味では発言も含めて“芯が通っている”ということが大切だと思います。目先の知名度だけにとらわれないような、そういった存在が本当に強いチャンピオンだと考えます。
――ファン層は『オオカミちゃん』出演時は女性が多かったそうですが、今はどうですか?
大久保 一時期はインスタグラムのフォロワーも8割が女性でした。それが、最近は男性が約7割と逆転しましたね。格闘技で少しずつ結果を出し始めると、女性はもちろん、男性にも注目してもらえるんだなと思いました。
この記事を書いた人
スポーツ新聞社、編集プロダクションを経て宝島社に入社。2015年よりsmart編集部に所属し、2022年9月よりsmart Webの専任担当。タレント特集を中心に、ファッション、スニーカー、腕時計、美容などを幅広く担当。3度のメシより野球好きで、幼稚園年長の頃からの熱狂的な東京ヤクルトスワローズファン。最近はサウナにハマっており、smartサウナ部の広報担当も兼務。
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