ももクロ・玉井詩織が語る20年と30歳の今──二作の写真集『たまゆら』『しおどき』に込めた“ありがとう”
執筆者: ライター/石野志帆
ももクロという“おうち”を出て…… 好奇心と負けず嫌いで切り開く、“個人”としての表現
――6月4日で30歳になられたということですが、イメージしていた30歳と現在地とのギャップはありましたか?
玉井 理想とのギャップはすごく感じます(笑)。昔考えていた30歳って、すごく大人で生活も整っていて自分なりのペースや過ごし方がきちんとしている……というイメージでした。まだ若い気持ちのままな気がして、理想と現実を照らし合わせたときに「これでいいのかな……?」という戸惑いもありました。ですが、実際に30歳を迎えると「まだまだ何でもできる!」「これからいろんなことができるんだ!」というワクワクを感じていますね。
――写真集を二作制作してみて、「これが自分の強み」と感じたことがあれば教えてください。
玉井 やっぱり、好奇心旺盛なところは自分の強みですし、好きな部分でもあります。いろんなことに興味を持つタイプなので、それがゆえに中途半端になってしまうこともあるんですけど(笑)、「これやってみよう!」「あれ楽しそう!」と、自然に新しいことへ挑戦する原動力になっていると思うんです。
――最近は、その好奇心はどんな分野に向いていっていると感じますか?
玉井 お仕事の面だと、これまで個人での活動にはあまり積極的ではありませんでした。グループでやりたいことができていましたし、周りがソロで動いていても、私は「やろう」と思うというより「どう出していいかわからない」感覚があって。自分の個性や強みがはっきりしないぶん、ソロで何かをやるときに何を出せばいいのか分からなかったんです。ファンの方から「ソロライブを見たい」という声をいただいたり、周りのスタッフさんから「これやってみたら?」って提案してもらったりしても、いつもなら好奇心旺盛なはずなのに、自分のことになると「いや、いいです」と遠慮してしまう自分がいて……。でもそれじゃもったいないなと思って、少しずつ殻を破ってみようと動き出したら、ソロで歌う機会や、トリビュートアルバム、フェスに出させていただくことも増えました。去年はドラマのお仕事も多くて、ももクロという“おうち”を出て、新しい現場に行くことが増えたなと感じています。
――好奇心を追い求めていった先に、どんな理想の自分像があるのでしょうか?
玉井 私自身すごく負けず嫌いなんですけど、負けず嫌いの対象というのは、自分自身に対してなんです。「できないことがあるのが悔しい!」と感じることが多いので、自分が“好きだと思える自分”になるために頑張っていけたらいいなと思います。
――最後に、今回写真集を手に取ってくださるファンの方にメッセージをお願いします。
玉井 30歳、そして芸能生活20周年という節目で初めて写真集を出させていただきました!これだけ長い間芸能生活ができているというのは、応援してくださるファンの方々のおかげです。この二作の写真集は、みなさんへの感謝の気持ちをギフトとしてお届けできたらいいなという思いで作りました!ぜひたくさんの方に手に取ってもらえたら嬉しいです!
(了)
Profile/玉井詩織(たまい・しおり)
1995年6月4日神奈川県生まれ。2025年5月で結成17周年を迎えたアイドルグループ・ももいろクローバーZの黄色担当でキャッチフレーズは「ももクロの若大将」。2014年に女性グループ初となる国立競技場でのコンサートをはじめ、数々の大型会場でコンサートを開催。今年5月、日本武道館にてソロコンサートを開催し、今年8月2日、8月3日には、「ハマの夜祭り番長襲名記念ももクロ夏のバカ騒ぎ2025 in 横浜スタジアム」を開催。ギター、カメラ、旅行、など多趣味でオールマイティな一面を持つ。
玉井詩織公式Instagramアカウント:@shioritamai_official
公式サイト:https://www.stardust.co.jp/talent/starplanet/tamaishiori/
玉井詩織写真集「たまゆら」「しおどき」Instagramアカウント:@shioritamai_photobook
この記事を書いた人
TV局ディレクターや心理カウンセラーを経て、心を動かす発見を伝えるライター。趣味はリアリティーショー鑑賞や食べ歩き。海外在住経験から、はじめて食べる異国料理を口にすることが喜び。ソロ活好きが高じて、居合わせた人たちの雑談から社会のトレンドをキャッチしている。
Website:https://smartmag.jp/
お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
この記事をシェアする
この記事のタグ