「子ども欲しくない」20代女性が3割…妊活のカギは“夫婦の会話”にあり
執筆者: ライター・エディター/鈴木恵理子
近年、日本の出生数は減少を続けています。2024年は過去最低となる720,988人まで減少しました。深刻化する少子化は、将来のライフスタイルやパートナーシップを考えるうえで、誰にとっても避けて通れない課題です。結婚や子育てのタイミングをどう考えればいいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
アンファーが2025年に実施した最新調査では、既婚者の「子どもに対する意識」「妊活の実態」「夫婦関係との関係性」を徹底調査。そこから見えてきたのは、男女間の意外な意識のギャップ。パートナーとの未来について考えるヒントが詰まっています。
【調査概要】
・調査手法:WEB調査
・対象地域:全国
・対象者条件:①男女 ②20代以上70代未満
・サンプル数:n=2,188
・調査実施日:2025年4月
目次
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男性の「子どもが欲しい」率は全年代で女性を上回る
20〜50代の既婚者に、将来子どもを希望するかを尋ねたところ、多くの年代で男性のほうが「いつか欲しい」と回答する割合が女性を上回る結果となりました。
特に30代では、「いつか欲しい」と答えた女性が12.5%だったのに対し、男性は22.2%と、約10ポイントもの差がみられます。
一方で、20代女性の「いつか欲しい」率は39.4%でしたが、30代になると12.5%まで低下。20代から30代にかけて、女性の意識に大きな変化があることが分かりました。
「欲しいと思っていない」と答えた割合は、どの年代でも女性のほうが男性を上回りました。20代では男性20.4%に対して女性31.2%、30代では男性39.9%に対し女性58.6%と、特に若い世代で差が大きい結果です。
また、「欲しいと思っているが難しい」と答えた割合も、どの年代でも男性が女性より約5ポイント高めでした。30代女性では、妊娠・出産のタイムリミットや仕事との両立など、現実的な課題が影響していると考えられます。一方、男性はライフプランを比較的柔軟に捉える傾向があり、夫婦間で意識のタイミングにギャップが生まれている可能性があります。※既に子どもがいる方も含む
▶アンファー担当者より
調査結果を見ていて、男女でここまで意識の差があるのは驚きでした。特に30代女性の「子どもが欲しい気持ち」が20代から大きく下がっているのは、仕事や生活のプレッシャーも影響していそうですね。20代女性の約3割が「子どもを欲しいと思っていない」と答えているのも、なかなかインパクトのある数字だなと感じます。 将来のことを考えるとき、こうした現実的な課題についてパートナーとしっかり話し合うことが大切だと改めて思います。
この記事を書いた人
11年間の編集プロダクション勤務を経て、2011年よりフリーランスに。雑誌やムック、ウェブなどで、ヘアやビューティページを中心に活動中。暮らしに役立つ実用系やメンズのビューティ記事の経験も豊富。好物は古物や古道具。
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お問い合わせ:smartofficial@takarajimasha.co.jp
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