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連載スタイリスト服部昌孝のマシン沼。

「死ぬ一秒前までお笑いでいたい」75歳、テリー伊藤の“103台購入ストーリー”と人生論を聞きに横須賀のガレージへ!

執筆者: インタビュアー・ライター・編集者/本田圭佑

「死ぬ一秒前までお笑いでいたい」75歳、テリー伊藤の“103台購入ストーリー”と人生論を聞きに横須賀のガレージへ!

テリー伊藤の気になる車は?

服部 いまはどんな車を狙ってるんですか?

テリー 基本は乗ったことがない車から選んでいくつもりだけど、俺にとってフォルクスワーゲン・ビートルは思い入れが強い車だから増やしたいと思ってて。青春そのものというか、見てるだけで元気が出るんですよ。

服部 そこにあるのもビートルですよね?

「死ぬ一秒前までお笑いでいたい」75歳、テリー伊藤の“103台購入ストーリー”と人生論を聞きに横須賀のガレージへ!

テリー そう。1974年式のビートル・カブリオレ。50年以上前の車だけど1オーナーだからナンバーが2ケタで、しかも走行距離が6800キロっていう信じられないような状態の良さ。

服部 めちゃくちゃいいですね!

テリー あとはデロリアンにも乗ってみたいな。どうせなら白衣を着て、それでみんなに「ドクがいる!あいつバカだな〜」って笑ってもらえたら最高だよ。

服部 わははっ!!テリーさんの頭のなかには常に“笑い”がありますね。

テリー バカバカしいことが好きなのは昔からまったく変わらないんですよ。ただ、デロリアンにしてもいますごく高いでしょ。だからもっと安くて面白い車も探してて、いすゞのピアッツァ・ネロとか気になってますね。

服部 いい車ですよね〜。YouTubeを観てると、テリーさんって人があまり乗らなそうな車を選ぶじゃないですか?あの感覚がめっちゃ好きで。

「死ぬ一秒前までお笑いでいたい」75歳、テリー伊藤の“103台購入ストーリー”と人生論を聞きに横須賀のガレージへ!

テリー いまって「とりあえずゲレンデに乗っとけばいい」みたいな人がいっぱいいるでしょ?そういう感性は嫌いだし、第一、面白くない。たしかに俺も昔はポルシェに憧れて乗ってみたりもしたけど、やっぱりなんか違うなって。フェラーリやランボルギーニとかの高級スポーツカーにしても自分が住む世界じゃないと思うし、だったら日産・ステージアのほうがよっぽど気になる車ですよ。

服部 急にステージア(笑)!俺もステージア好きです。

テリー いいよねあれ。ステージアはGT-Rのエンジンを積んでるモデルだと高いけど、そうじゃないモデルは割と手頃な値段で買えるんですよ。ボディカラーを横須賀っぽく変えたら意外と面白く乗れるんじゃないかなと思ってて。そもそもさ、高価なものを買うと「これは大切にしなきゃ」って気持ちが出てくるでしょ?俺はその発想が煩わしいんです。

服部 なんかわかる気がします。高かろうが安かろうが物っていずれ朽ちていく存在で、必要以上に気を配るより普通に扱っていく中で味が出たほうがかっこいいというか。

テリー そうそう。革ジャンにカビが生えないようにメンテナンスはするけどそれ以上のことはしない、みたいなさ。

服部 テリーさんは車の知識が豊富かと思いますけど、スペック面はしっかりチェックするタイプですか?

テリー 全然。むしろ知識は入れ過ぎないようにしてるくらい。知識があると「これを選ぶならこの年代がいい」とか「付属パーツはこのメーカーじゃなきゃ」とかこだわりが出てきて、選択肢を減らしちゃうから。これは演出家という仕事においても同じことが言えるんですよ。

服部 実は自分もスタイリストをやってて似た感覚を覚えます。

テリー でしょ?やっぱり自分がいいと思ったものに対して素直に手を伸ばしたいじゃん。市場的な価値とかどうでもいいんですよ。

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