【実録】恋愛偏差値35の僕が、AIと二人三脚でマッチングアプリを攻略してみた。

チャットAIは今、個人的な相談事がある際に選ばれるツールとして認知されつつある。もしも、チャットAIが「恋愛相談」にも適切に回答してくれるのだとすれば、AIは今後人の恋愛の伴走者……つまり、恋愛マスターになっていく可能性がある。人間より頭のいいAIの力を借りることで、私たち個人が恋愛マスターになることはできるのだろうか？恋愛において、AIのアドバイスはどこまで信頼できるのか――実際にAIを活用して恋愛相談を重ねて、その有用性を探ってみた。

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①マッチングアプリのコンサルティング

まずは、上手くいく人・いかない人の差が激しいイメージがあるマッチングアプリ恋愛の領域で、生成AIの活用方法を探ってみる。マッチングアプリはその構造上、女性にいいねが集まりやすく、男性はいいねを集めることが難しい。まずは、マッチ率をアップするためにプロフィールの改善を頼んでみた。

私のマッチングアプリのプロフィールを、マッチしやすいように書き換えてください。

利用アプリ「Pairs」

現在のいいね数は21

現在のプロフィールは下記の通り

はじめまして、Yといいます！

先日10年間お付き合いをしていた女性と別れたので登録してみました！

外資系メーカーでサプライチェーンの仕事をしており、英語はビジネスレベルで話せます。

得意料理はエビチリで、趣味はギターです！

バンドをやっていてライブには月1〜2回のペースで遊びに行きます。音楽フェスも好きです。

お酒もタバコもOK!自分は昨年から禁煙しています。

上記以外のことでも気軽にお話しできたら嬉しいです。

「いいね」やメッセージもらえたら最高です。よろしくお願いします！

必要な情報だけでなく、強みについても触れたプロフィールであるにも関わらず、なかなかマッチ率が上がらなかったプロフィールだ。一応、使っているマッチングアプリの情報も添えた上でお願いしてみると、AIからはかなり具体的なアドバイスが。

“現在のプロフィールは誠実さが伝わる一方で、やや情報の出し方がストレートすぎて、「感情・魅力・共感ポイント」が見えにくくなってしまっている印象です。Pairsでは、「人柄のやわらかさ」＋「余白のある表現」＋「女性にとって共感しやすい生活感」が特に重要です。”

……とのことだ。その上で、具体的な改善方針を示しながら、新しいプロフィール文も書き出してくれた。

ところどころAIの勝手な想像が混ざっているので、自分でも推敲（すいこう）し直す必要はあるが、たしかにAIが言う通り柔らかい文面には変わった気がする。

しかし、言われた通りにプロフィール文を変更して1週間経っても、増えたいいね数はたったの3いいねだった。期待したような効果がなかったため、再びAIに「プロフィール文を変えてもマッチ率が上がらない」と相談してみた。

すると今度は、“いいねがなかなか増えない場合、プロフィール文以外の要素に「足切りポイント」や「もったいない点」がある可能性が高いです。Pairsにおいては、「写真」「初期設定」「いいねの送り方」など、プロフィール文以上に影響力がある要素がいくつも存在します”と返事が来た。

使っているアプリ名を入れたことがよかったのか、やたらと具体的な改善案を出してくれる。AIには“写真が悪い可能性が高い”と言われたので、プロフィール写真もチェックしてもらうと「写真が暗い」「自撮り感が強い」など、結婚相談所のコンサルタントのようなコメントが。とりあえず、改善点ももらったので、写真を差し替えて運用を続けてみたところ……次の1週間では、10いいねが増えた。

しかし、相談開始から増えたいいねは合計13。地味な変化ではあるが、相談しないよりはマシといった程度か。しかし、スキマバイトのサービスなどでマッチングアプリのプロフィール添削のプロにこれらの添削を頼んだ場合、安くても3000円〜高いと1万円も添削費用がかかるようだ。

その点、AIに頼めば費用は基本0円。無料版だと写真のアップロード数がかなり限られるため、相談に多少時間はかかったものの、改善点が具体的だったので、今後は自分でプロフィールや写真を調整していくことができそうだ。

ちなみに、マッチングアプリでは「初回メッセージの送り方が重要」だと言われることも多い。いいね後にメッセージを送ったところ、最初の一通に返信をくれない子も数名いたため、メッセージ文も考えてみてもらうことにした。